2023年10月2日、ジャニーズ事務所は会社運営に関する会見を行い、欠席した藤島ジュリー景子氏からの手紙を井ノ原快彦さんが代読しました。
その中に出てきた「小さな会社」「慕ってくれたグループ」って?と気になった方は多いのではないでしょうか。
この記事では
- ジュリーさん手紙|小さな会社は「J Storm」
- ジュリーさん手紙|慕ってくれたグループは「嵐」
- ジュリーさん手紙全文
- ジュリーさんの手紙に対するみんなの声
についてまとめました。
最後までお読みいただき、手紙から分かるジュリーさんの一面を知ってもらえたら幸いです。
ジュリーさん手紙|小さな会社は「J Storm」

ジュリーさん(藤島ジュリー景子氏)が手紙の中で書かれていた「自分で小さな会社を立ち上げ」という「小さな会社」は…
株式会社ジェイ・ストーム(J Storm)
の可能性が高いです。
なぜなら、ジュリーさんが長い期間代表取締役社長を務めた小さな会社というのは「J Storm」しかないからです。
10月2日、今後の会社運営に関する会見を行い、欠席した藤島ジュリー景子氏からの手紙を、井ノ原快彦さんが代読しました。
その中で、以下のような部分がありました。
心療内科の先生に「メリーさんはライオンであなたは縞馬(しまうま)だからパニック障害を起こらないようにするには、この状態から逃げるしかない」と言われ、自分で小さな会社を立ち上げ、そこに慕ってくれるグループが何組が集まり、メリー・ジャニーとは全く関わることなく、長年仕事をしておりました。
この「小さな会社」が「株式会社ジェイ・ストーム(J Storm)」というわけです。

グループ会社として先に存在したのが、株式会社ジャニーズ・エンタテイメントで、KinKi Kidsや少年隊、NEWSが所属していました。
J Storm設立時は、ジュリーさんを含めたった社員3名しかいなかった小さな会社でした。
嵐の人気に合わせて会社もだんだん大きくなっていき、2019年にはジャニーズ・エンタテイメントがジェイストームに経営移譲する形で統合しました。
J Storm内のレーベルは
- J Storm:嵐・Hey! Say! JUMP・なにわ男子
- ジャニーズ・エンタテイメント:KinKi Kids・NEWS・ジャニーズWESTなど
- J-One Records:KAT-TUN
- INFINITY RECORDS:関ジャニ∞
といったものがあります。
ジュリーさん手紙|慕ってくれたグループは嵐

ジュリーさん(藤島ジュリー景子氏)の手紙の中で書かれていた「慕ってくれるグループ」の筆頭が…
嵐
相葉雅紀、松本潤、二宮和也、大野智、櫻井翔
だったのです。
先程ご紹介したJ Stormは、嵐がそれまで所属していたレーベル「ポニーキャニオン」から移籍したことにより、2001年11月12日に設立されました。

つまり、嵐のデビューはポニーキャニオンからだったけれど、契約が切れたので嵐のために作られたのがJ Stormってことね。
これには噂があり、当時の嵐のCD売上が悪かったので契約が切られたというものです。
2006年頃には社員が20名程になったため、櫻井翔さんが会社内でフットサルチームが出来ると大喜びしたなんてエピソードも残っています。


会社設立当時の取材に櫻井翔さんは
(会社が)できましたって時にジェイ・ストームに遊びに行ったら、ビルの3階とか4階とかにあるちっちゃなオフィスに、(社員が)3人ぐらいしかいなかったんだよね。
だから漠然とインディーズになる、社員の人もこれだけ少ないってことだったんだけど、その時の俺は不安というよりも、なんか面白いことになってきたなあっていう感覚だったけどね。
面白いことになったらいいなあっていう前向きな思いの方が強かった気がする
けれど、櫻井さんは前向きな思いで活動に取り組んでいたことです。
こういった状況の時も、嵐とジュリーさんは手を携えて頑張ってきたのです。


2020年12月31日、休止前ラストとなる生配信ライブ『This is 嵐 LIVE 2020.12.31』では、松本潤さんがライブ後半の挨拶で熱い思いを語りました。
その中で…
ジュリーさん、ヤンチャな5人をずーっと諦めずに育ててくれてありがとう。
とジュリーさんに向けて感謝の言葉を述べています。



嵐とジュリーさんは、表には見えない苦楽を乗り越えて私達にエンターテインメントを届けてくれていたんだね
ジュリーさん手紙全文
最後に、ジュリーさんの手紙全文をご紹介します。
「小さな会社」と「慕ってくれたグループ」について知ってから読むと、また違った見方になるかもしれません。
以下、手紙全文です。
この度、叔父・ジャニーズ喜多川により性被害に遭われた方々にあらためて心からお詫び申し上げます。5月2日に被害にあわれた方と初めてお会いしました。その後も色々と実際にお話を伺う中で、この方々にどのように補償をしていくのが良いのか、加害者の親族としてやれることは何なのか考え続けております。
そしてジャニーズ事務所は名称を変えるだけでなく、廃業する方針を決めました。
これから私は被害にあわれた方々への補償や心のケアに引き続きしっかり対応させて頂きます。
叔父ジャニー、母・メリーが作ったものを閉じていくことが、加害者の親族として、私ができる償いなのだと思っております。
私は4年前に母親であるメリーからジャニーズ事務所を相続しました。
ジャニーズ事務所は、ジャニーだけでなく、私の母であるメリーも権力を握っていたと思います。ジャニーはメリーからお小遣いをもらうという形でしたので、経営的なことは全てメリーが決めていたと思います。
ジャニーと私は生まれてから一度も二人だけで食事をしたことがありません。会えば普通に話をしていましたが、深い話をする関係ではありませんでした。
ジャニーが裁判で負けたときもメリーから「ジャニーは無実だからこちらから裁判を起こした。もしも有罪なら私たちから騒ぎ立てるはずがない。本人も最後まで無実だと言い切っている。負けてしまったのは弁護士のせい」と聞かされておりました。当時メリーの下で働いていた人達もそれを聞かされてそれを信じていたと思います。
そんなはずはないだろうと思いますが、ジャニーがある種、天才的に魅力的であり皆が洗脳されていたのかもしれません。私も含め良い面を信じたかったのだと思います。
そして母メリーは私が従順な時はとても優しいのですが、私が少しでも彼女と違う意見を言うと気が狂ったように怒り、叩き潰すようなことを平気でする人でした。
20代の時から私は時々、過呼吸になり、倒れてしまうようになりました。当時、病名はなかったのですが、今ではパニック障害と診断されています。
私はそんなメリーからの命令でジャニーズ事務所の取締役をされておりましたが、事実上、私には経営に関する権限はありませんでした。そして2008年春から新社屋が完成した2018年まで、一度もジャニーズ事務所のオフィスには足を踏み入れておりません。
これは、性加害とは全く違う話で、私が事務所の改革をしようとしたり、タレントや社員の環境を整えようとしたこと等で、二人を怒らせてしまったことが発端です。
ジャニーとも2008年頃から2016年までライブ会場ですれ違うことはあっても会話はしておりませんでした。その後、ジャニーの稽古場に呼び出されて久しぶりに話しましたが、それ以降もジャニー本人に会ったのは数回です。その期間のJr.からのデビューや管轄外のグループの解散のプロセスにも関わっておりません。
メリーからは私の娘である孫に会いたいと切望され、1年に数回、一緒に食事をすることや、お正月には孫と旅行することを決められておりましたが、私自身はメリーと話をすることを極力避けてきた人生でした。
このような説明をすると嘘だとか親子で仲が良かったのを見たことがある等、また、バッシングされる記事が大量に流れるのだと思いますが、近い関係者の方、タレントの方々、社員などであれば、こうした事情を知っていると思います。
心療内科の先生に「メリーさんはライオンであなたは縞馬(しまうま)だからパニック障害を起こらないようにするには、この状態から逃げるしかない」と言われ、自分で小さな会社を立ち上げ、そこに慕ってくれるグループが何組が集まり、メリー・ジャニーとは全く関わることなく、長年仕事をしておりました。
このような理由でジャニーがいる稽古場とは全く違う場所で働いており、Jr.の皆さんとの接点もなかったので、今回申し出てくださった中で、私がお会いしたことがあるのは9人です。それ以外の多くの方々とはお会いしたことがないのです。
今から思えば、ジャニーの親族であり、女性である私にJr.の皆さんはもちろんのこと、タレントの皆さんも噂話をすることや相談をしにくかったのだと思います。
今被害を申告されている方々の中で、私を含めて現在の役員が被害者の方々について直接知る情報は、在籍していたかどうか以外にほぼございません。
そこでジャニーやJr.と私以上に近い距離で接していらした元役員、元社員、外部スタッフの皆さまには被害者救済のご協力をぜひお願いできたらと思っております。
ジャニーズ事務所は廃業に向かっておりますが、一人たりとも被害者を漏らすことなくケアしていきたいと思っております。
知らなかったということを言い訳にするつもりは全くありません。メリーが言うことを信じてしまっていたことやそれを放置してきた自分の鈍感さ、全て私の責任です。
また、今回なぜ私が100%の株主として残るのか、多くの方々から批判されました。
実は多くのファンドの方々、企業の方々から私個人に有利な条件で買収のお話もたくさんいただいております。そのお金で相続税をお支払いし、株主としていなくなるのは補償責任もなくなり、一番楽な道だと何度も何度も多くの専門家の方々からアドバイスされました。
しかし、100%株主として残る決心をしたのは他の方々が株主で入られた場合、被害者の方々に法を超えた救済が事実上できなくなると伺ったからでした。
そういう理由で現在の会社には株主100%として残りますが、チーフコンプライアンスオフィサーを外部から招聘し、今後私は補償とタレントの心のケアに専念し、それ以外の業務には一切当たりません。
また、今後私は全ての関係会社からも代表取締役を降ります。また、ジャニーとメリーから相続したとき、ジャニーズ事務所を維持するためには事業承継税制を活用しましたが、私は代表権を返上することでこれをやめて、速やかに収めるべき税金全てをお支払いし、会社を終わらせます。
ジャニーズ事務所を廃業することが、私が加害者の親族としてやりきらなければいけないことだと思っております。ジャニー喜多川の痕跡を、この世から一切なくしたいと思います。
最後にジャニーズ事務所の所属タレントをこれまで応援してくださった世界中のファンの方々のお気持ちを考えると、本当に本当に申し訳なく言葉にもなりません。
また、関係各所の皆さま、ご迷惑、ご心配をおかけしてしまい、大変申し訳ありません。
今日、記者会見に出席せず、このようなお手紙を出すことで逃げた、卑怯だと言われることは重々承知です。
今回は初めて公に話をしたメリーは本当にひどい面も多くあったのですが、優しい一面もあり、自分の母でもあり、皆様の前でお話したいことを過呼吸にならずにお伝えできる自信がなく、このようなお手紙にさせていただきました。誠に申し訳ございません。
改めて被害者の皆さま、ジャニーのしたことを私も許すことができません。
心から申し訳ないと思っています。また、タレント、社員の皆さまがこれから新しい道に思いっきり羽ばたき、みんなが幸せになれるよう、私はそれを後押しできる形になるよう、精一杯頑張っていきたいと思っております。
どうか引き続き、ご指導ご鞭撻いただきますよう、どうぞよろしくお願いいたします。
2023年10月2日
藤島ジュリー景子



一方的な見方ではなく、多角的にこの問題を捉えていかなければ未来に繋がらないなと思うよね…
ジュリーさんの手紙に対して擁護する声も
「小さな会社」「慕ってくれたグループ」という部分に焦点を当ててX(旧Twitter)で上がった声を集めてみると、ジュリーさんへの感謝や労いの言葉、悲しみの言葉で溢れていました。








- やっぱりジュリーさんは事務所の悪い所を変えたかったんだ
- 嵐と一緒に立ち上げた小さな会社で、500円CD売ったりしていたあの頃が一番幸せだったんじゃないだろうか
- ジュリーさんの手紙を読んで、涙が止まらなくなってしまった
- 小さな会社を立ち上げた時に募ってきてくれたグループのことを私は本当に大好きだった
- 見放された嵐を諦めずTOPアイドルまで育ててくれたんだよな
- 嵐のファンはジュリーさんに感謝してる人が特に多い
- こんな幕引きになるなんて
こういったポストだけでなく、一時『#ジュリーさんありがとう』がトレンド入りしました。
もちろん、故ジャニー喜多川氏が起こした問題は許されることではありません。
しかしながら、このような声があることやジュリーさんが育ててきたグループがいることも忘れずに、多角的に問題を捉えて、正しく批判しなければならないなと感じました。
まとめ
この記事では調査の結果
- ジュリーさん(藤島ジュリー景子氏)が手紙の中で書かれていた「自分で小さな会社を立ち上げ」という「小さな会社」は、株式会社ジェイ・ストーム(J Storm)だった
- ジュリーさん(藤島ジュリー景子氏)が手紙の中で書かれていた「慕ってくれるグループ」の筆頭は、嵐(相葉雅紀、松本潤、二宮和也、大野智、櫻井翔)だった
- 「小さな会社」「慕ってくれたグループ」という部分に焦点を当ててX(旧Twitter)で上がった声を集めてみると、ジュリーさんへの感謝の言葉や悲しみの言葉で溢れていた
ということが分かりました。
経営陣の一人として、ジュリーさんが批判されることは仕方のないことですが、「小さな会社」を立ち上げて「慕ってくれたグループ」を支え続けてきたジュリーさんの姿があったことをファンの皆さんは忘れていません。
故ジャニー喜多川氏の性加害問題は加害者本人が悪いという点に関しては単純ですが、それ以外の問題に関しては本当に複雑で、様々な人の立場によって見方・考え方も様々です。
事務所の経営陣だけでなく、その時からいたタレントやスタッフ、黙り続けていたメディア、多くの部分に問題を抱えているからこそ長い時間をかけてしっかり問題と向き合い、解決してもらいたいなと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

